心得的なこと

多汗症で悩む新社会人に贈るエール

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この春から晴れて社会人になる方へ

まずは新社会人、おめでとうございます。期待や不安がいっぱいの時だと思いますが、おそらく多汗症の人は不安のほうが多いのではないかと思います。入社したての頃は、自己紹介や研修など人前で話をしたり、ただでさえ緊張をしいるシーンが多い上に、突然の指名によって意見を求められることも多々ありますので、多汗症の人間には辛いことだらけです。

そんな不安や悩みを持つ新人さんに、多汗症歴10年の先輩からアドバイスというか、エールをお贈りしたいと思います。

それは、「準備と没頭」です

準備

文字通りの準備です。備えあれば憂いなし、という諺のとおり、何事も準備があれば対応できます。たとえば、

  • 文房具やメモ帳などの用意
  • 入社時の自己紹介
  • 生活リズムを整える

とくに、ピックアップしたいのは、自己紹介です。これは、必ず1度はあるはずですので、あらかじめ準備しておくとそれだけで不安を減らすことができ、「汗」のトリガーも減らすことができます。時間は1分程度で十分です。かならず声をだして練習してみてください。

ひとり声が出せる練習場所のおすすめ

実家暮らしだったり、共同生活をしていたりすると、なかなかひとりになる場所がないという人も多いと思いますが、

  • カラオケボックス
  • 車でひとりドライブしながら
  • お風呂(シャワーを出しながら)
  • 朝の公園

など、探してみるとそこそこあります。ぜひ自分の生活圏で無理なくいけるできるところで試してみてください。

これは今後の社会人生活においても助けになると思います。大事なプレゼンや朝礼の挨拶、イベントや飲み会での一言などとにかく人前でしゃべることは避けて通れません。そこに「汗」のハンデがあるわけで、同期のメンバーがやっていなくとも、関係なく取り組むべきです。仕事は準備が9割というビジネス書(「仕事の9割は「段取り」で決まる!)もあるぐらい、大切なメソッドでもあります。準備をしすぎることはないと思っています。またこれが身につくと特に新人のうちは、取り組む姿勢を評価されますので、上司や先輩方からも「あいつは頑張っている」と思われます。本当におすすめです。

それでも準備をした結果、やっぱり汗をかいてしまったとしても、落ち込まずにいきましょう。なげやりになることだけはしないようにして欲しいです。一生懸命に取り組んでいる新人さんは、必ず誰かが見てくれますので、ぜひ準備は人一倍に取り組んでみてください。

没頭

いまもそうだと思いますが、常にどこかで「汗」を意識していませんか?

電車の中や友達と遊んでいるとき、アルバイトやイベントごとなど、「今日は汗をかきませんように」と思っていないでしょうか。この心理状態がそもそも精神性多汗症の一種ともいえるので仕方のないことなのですが、ある意味「いつでも汗をかけるスタンバイ状態」を自分で作っているようなものです。ポジティブシンキングや引き寄せの法則など、書籍など読まれたかたはお分かりかもしれませんが、脳は否定の言葉は理解できないようです。つまり、「汗をかきたくない」という言葉は、脳には「汗をかく」とインプットされているわけです。たとえば、”「おっきな象さん」を想像しないでください”、と言われても「象さん」のことを考えてしまいませんか?その時点で、脳にはインプットされてしまうのです。ちなみに引き寄せの法則はこれを利用するものなので、興味があれば一冊本(代表的なもの:ザ・シークレット)を手に取ってみるのも良いと思います。

汗をかかないシーンはどんなとき?

ここでちょっと振り返ってみてください。これまで汗をかかないシーンはどんなときでしょうか。たとえば、

  • 映画を観ているとき
  • 勉強しているとき
  • 読書や漫画を読んでいるとき
  • スマホゲームをしているとき
  • SNSでやりとりしているとき
  • お気に入りのドラマや番組を観ているとき

など、結構あると思います。どうでしょうか。そのとき「汗」のこと忘れてないでしょうか。

つまり、

夢中になっている、没頭しているときは「汗」への意識はなくなっている

わけです。

これは、いうは易し、行うが難しなのは、僕自身よく分かっています(汗

とはいえ、「汗を忘れる」には、いま目の前のものごとに集中すること、これに尽きると思います。(催眠術をかけてもらうなどもありそうですが)僕も営業という立場で、お客様先へのプレゼンなど多々ありますが、まさに事前準備とその商談に集中することでほぼ克服できました。幸い、新人のうちは研修カリキュラムやOJTなど様々なトレーニングが用意されていると思いますので、没頭できる材料がある!と前向きにとらえてもらえると嬉しいです。とは言っても、なかなか「汗」への意識は消えるものではありません。

そんなときは「上司や同期の名前をいち早く覚えることに集中する」のはいかがでしょうか?これも汗の弱点を活かして、周囲の評価や関係性をよくすることができる一石二鳥な取り組みだと思いますので、ぜひ試してみてください。

さいごに

多汗症の人は、総じて素直で真面目な性格の持ち主だと僕は考えています。僕がそうなので(笑)社会人生活では、スキルや経験も大事ですが、これはいくらでも身につけられます。それよりも変えられない性格である「素直で真面目」な資質は、誰にも負けないもって生まれた才能である、と思ってください。多汗症の人は、往々にして自己評価が低い(あるいは合格基準が高い)傾向にあると思いますが、自己暗示も重要なのでぜひ覚えておいてください。

僕は自分の部下が多汗症だったら、あー素直で真面目な子がきて嬉しいです。社会人として、教えることが難しい資質を持っている人ですし、そして何よりも大事なものだからです。この記事があらたな一歩を踏み出す方へ少しでもお役に立てたら嬉しい限りです。

汗のハンデにめげずに共にがんばりましょう。

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