精神性の発汗、いわゆる緊張からくる多汗症の人は、とても真面目な人です。
精神性発汗の私自身、真面目な性格です。
断言するとちょっと気恥ずかしい感じがしますが(笑)
さらにいえば、他者の評価を気にして、ものごとを完璧主義的にこなしたいという優等生タイプが多いのではないでしょうか。
本ブログでは、そんな私と似た方へ向けて、「汗」に囚われて本来の力が発揮できていない状況から抜け出すヒントをお伝えしています。汗そのもの対策は、年々グッズも情報も増えてきている印象ですが、マインド面からのアプローチがほとんどありません。当ブログはその点をサポートをできるよう発信しておりますので、ぜひ今回も最後までお読みいただけると嬉しいです。
優等生タイプ多汗症に必要な時間
さて、早速ですが、優等生タイプ多汗症のあなたに提案です。
それは、
1日のうちに思考しない時間を増やしましょう!
というものです。
?って感じですよね ^^;
唐突ですみません。
私が汗で悩んでいた頃を思い出しますと、常に先の汗に対するイベントごとを案じて、なんだか、常に不安と一緒に過ごしている自分を感じていました。
汗の回避行動
大勢の前での発表が控えているときなど常にそのことを考えていたり、美容室でカットの出来栄えより、汗をかかないことに重きを置いたり、とにかく汗のことばかり考えていました。
美容室での例では、ほかのことをして、たとえば雑誌を見たり、漫画を読んだり、スマホをしたりして、なんとか「汗」のことを考えないようにしていました。でも、せっかくの美容室の時間を楽しんでいないですよね。
それもそのはずで、汗を忘れるための上記の例はすべて「回避行動」なんですよね。やっていることは、お酒を飲んで忘れるのと一緒で、一時の快楽は得られるけど、また不安な思いは必ず戻ってきます。
雑誌や漫画、ゲーム、お酒を否定しているわけではありません。これらの趣味や娯楽を「汗の回避」に使うのやめようということです。美容室の例でいえば、美容室のカットを楽しむ、またはその時間にすることを心から楽しみたいですよね。
でも、どうやってやるの?そんなお声が聞こえてきそうです。それができたらそもそも苦労してませんよね。
マインドフルネスを取り入れる
はい。それには、「マインドフルネス」が役に立ちます。
最近ではすっかり知名度も得た言葉ですね。ただこの定義は、使われる文脈によってまちまちです。よく「瞑想すること」と思われがちですが、そうではありません。
私は「マインドフルネス」を以下のように考えています。
マインドフルネスとは、柔軟で、オープンで、そして好奇心を持って注意を向けることである。
よくわかるACT 明日からつかえるACT入門より
抽象的ですので、いまいちピンとこないかもしれませんが、ここで言いたい重要な点は3つです。
- 気づきのプロセス(今、この瞬間自分が体験していることに気づく)
- オープンで好奇心(ただ心を開いて関心を向ける)
- 注意の柔軟性(体験していることに注意を向けたり、範囲を広げたり、集中させたりできる力)
では、ちょっと質問です。まずは、これを読む前の数時間もしくは昨日の自分を思い出してみてください。
何かを体験している時、浮かんでいる考えに気づいていましたか?
その体験に心を開いて関心を向けていましたか?
体験していることに注意を向け、集中していましたか?
当時の私ではまったく思いもよらない状態ですw
精神性多汗症の人は私と同様に、ほぼ「汗」のことが頭の片隅もしくはど真ん中にあって、これらの3つのことと、ほとんど真逆になっている状態ではないでしょうか?
- 思考に「巻き込まれ」、過去、未来のあの瞬間に注意を向ける
- 辛く受け入れ難い体験から逃げたり、立ち向かったりする
- 注意の硬直(体験している以外のことに注意が向き、範囲は狭く、こわばっている)
では、どうやってマインドフルネスの状態になれるのでしょうか?
「汗が治らない限り、そんなことは無理だよ!」と思いますか?
いえいえ、そうではありません。
マインドフルネスは、誰しもが体得可能なスキルなので、あなたもトレーニングによって必ず身につけられます。
ただ、そんなすぐに簡単に身につくようなものではない、という認識はあった方がよいかもしれませんが、精神性発汗の人はむしろラッキーです。なぜなら、すでに思考に囚われている自分がいるので、トレーニングに取り組みやすいからです。
日常でできるトレーニングのご紹介
では最後に、クライアントさんとのセッションでお伝えしている方法をちょっとだけお伝えします。
日常のなかでの雑事をマインドフルに行うトレーニング
日頃の雑事って、そのとき全く別のことを考えていることが多いものです。
たとえば、
- 食器を洗っているとき「あー、終わったらあれしなきゃ」と考えたり、
- お風呂の掃除中や洗濯物を干す時に「めんどくさいなー」とか、
- とくに観たいわけじゃなくテレビをつけて、ぼーっと過ごす
上記は、あくまで一例です。
その体験をしているときに心がどっかに行ってることってありますよね。まずはご自身の日頃の雑事を思い浮かべてみてください。
さて、雑事をいくつか思い浮かびましたでしょうか。では、次です。
- 「囚われている思考」に気づく
- 今やっていることに関心を向ける
- 集中してやる
これを1日の雑事のなかでやれるだけやってみましょう。
いきなり集中しようとせず、五感を使って目の前で起きていることを観察していきましょう。今、この瞬間との接触です。
これがマインドフルネスです。
いかがでしたでしょうか?日頃、どれだけ「汗」のことを考えているか驚きましたか?
ぜひこのトレーニングをやってみてください。マインドフルに過ごせる時間が日常で増えてくると、「汗に囚われている自分」にも気づきやすくなります。そのうちに、思考を切り離しやすくなります。
お伝えした通りこれは体得可能なスキルです!
日常の雑事を利用してマインドフルに過ごす自分を手に入れて、汗との関係を変えちゃいましょう!
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